中国経済の安定成長、4つの新たな原動力が推進

2017-08-23 17:20:37

中国の2016年GDP成長率は3四半期連続で6.7%だったが、2017年は2四半期連続で6.9%を達成した。中国経済は小さなステップを1つ上ったことになるが、海外では旧来の成長モデルを踏襲して発展を目指すのではないかと懸念する声が上がっている。


 外需回復に伴い、既存の原動力は活力を取り戻したが、新たな4つの原動力が経済成長推進に向け明確なシグナルを発している。中国の経済構造はすでに変化しているのだ。


 ■消費が投資に代わる主な成長原動力に


 長期に渡り「過度に投資に依存」と非難されていたのと比べ、中国経済で最も注目されている新たな流れは、消費が既に経済成長の主な推進力になっていることだ。


 2017年上半期、消費の中国経済への寄与率は63.4%に達し、投資の寄与率を30.7ポイント上回った。「経済の好転が消費の高度化を支え、消費の高度化が経済成長をけん引する」というプラスエネルギーの好循環が既に形成されている。


 ニールセン中国の韋邵・総経理は「経済が安定的に改善に向かうなか、中国の消費者の消費意欲は一段と楽観的になっている。消費の高度化は一段と鮮明になり、消費者信頼感指数は上昇し続けている」と語る。


 「個人の経済状況の改善に伴い、中国人の消費水準は富裕型、発展型に向かい、消費の高度化が進んでいる。商品面では多くの品目で消費の高度化が進んだほか、地域別では大都市だけでなく地方都市や農村でも消費の高度化が鮮明となった。これにより、消費の高度化は引き続き中国の経済成長をけん引し続けるとみられる」と韋邵氏は強調した。

■新産業・新モデルが経済に新たな原動力を注入


 石炭など川上産業の回復と比較すると、中国の新産業、新業態、新モデル、新製品は目覚ましい勢いで成長している。


 中国国家発展改革委員会(発改委)の厳鵬程・報道官は「インターネット+」によりネットと実店舗の融合が加速し、シェアエコノミーが浸透したと指摘。「越境EC、遠隔ネット医療、シェアサイクルなど、新たなサービスモデルが続々と生まれ、中国経済の健全な発展に力強い原動力を注いでいる」としている。


 ■供給側の構造改革の効果が徐々に現れる


 経済成長が安定の中で改善に向かうとともに、中国の供給側構造改革のペースは衰えていない。上半期、中国の余剰生産能力削減は加速、ゾンビ企業は徐々に市場から撤退、業界内に優良企業の発展余地が広がった。


 デレバレッジ、在庫削減、コスト引き下げ、脆弱分野の補強の面でも、いずれも成果が上がった。企業の負担軽減額は年間で1兆元を超える見通しとなっている。


 ■企業のビジネス環境改善で個々の経済主体が活性化


 商事制度改革、公平な競争をめぐる審査制度導入など一連の改革推進に伴い、中国の制度的な取引コストは顕著に低下したため、個人や企業など個々の経済主体が活力を取り戻し、中国の経済成長のカギを握る原動力となった。


 上半期に中国で新たに法人登記した企業数は291万社と、前年同期より11.1%増加した。第2四半期の小規模工業企業景気指数は96.5%と、ここ2年で最高水準に達した。