BATの成長率、米IT大手を上回る

2017-08-23 17:21:19

米主流金融メディア「The Street」は最近、中国のIT大手の成長ペースはすでに米国の同業者を上回っており、この流れが徐々に常態化する可能性があると指摘した。グーグル、フェイスブック、アマゾンの成長率はすでにウォール・ストリートに深い印象を与えているが、これらの「勝者」と呼ばれるIT大手は、中国のBAT(百度、アリババ、テンセント)の成長と比べると依然として緩慢なペースだという。記事の要約は下記の通り。

 

 百度の第2四半期報告書は、その安定的な発展の流れを示した。30億8000万ドル(14%増)という売上は予想値と合致するが、1株あたり純利益(EPS)の伸び幅は1.54ドルの予想値を上回る1.67ドルに達した。さらに重要なことは、百度の第3四半期売上目標が、34億1000万ドルから35億ドルに上方修正されたことだ。これは売上の年平均成長率が27%から30%に上昇することを意味する。百度のモバイルゲーム事業を切り離せば、これは29%から33%に上昇する。第2四半期報告書はまた、「手機百度(Baidu Mobile)」が1億人以上のアクティブユーザーを持つことを示した。これは第2四半期の中国10大流行アプリのうち、アクティブユーザー数の増加率が最も高いアプリとなった。手機百度の市場の将来性に期待できる。百度の動画サイト「愛奇芸」には、パソコン端末のアクティブユーザーが7500万人、モバイル端末が1億4600万人いる。

 

 アリババとテンセントも収益の将来性を発表した。アリババの第2四半期報告書を見ると、2016年に動画サイトの優酷土豆と東南アジア電子商取引企業のLazadaを買収したものの、収益は大きく上がらなかった。しかしアリババの「中国商業小売」売上には、淘宝網と天猫市場が含まれ、前年同期比57%増の366億元(54億ドル)に達し、売上全体の73%を占めた。トップ事業の成長により、アリババの利益が拡大している。

 

 テンセントは第2四半期に「王者栄耀(Honor of Kings)」などオンラインゲーム事業のけん引を受け、売上が39%増の239億元に達した。コンテンツサービスとスマホアプリ内課金によるソーシャルネットワーク収入は51%増の129億元に達し、第1四半期の57%という伸び率をやや下回った。オンライン広告収入の伸び率は前四半期を上回ったが、コンテンツ購読サービスが振るわず、企業の利益率が低下した。

 

 BATの今後の成長に期待できる。中国IT企業全体の成長率は今後短期間に渡り、米国の大手を上回り続ける。これにはマクロレベルの原因がある。中国のGDP成長率は7%弱で、力強い発展により中産階級の消費能力が成長を続けている。マッキンゼー・アンド・カンパニーのデータによると、2022年までに中国の都市部住民世帯の63%が、1万6000ドル以上の収入を手にする見通しだ(2012年は17%のみ)。

 

 さらに中国モバイルアプリ・サービス環境の繁栄という大きな原因がある。米国の現状と比べると、中国リードは異論の余地なき事実だ。これは電子商取引の発展を促進する。百度とテンセントはデジタル広告により現地で事業展開に注力でき、アリババはオフライン小売事業を展開できる。

 

 国際市場におけるBATの影響力はグーグル、フェイスブック、アマゾンなどに及ばないが、そのぶん低リスクであることになる。中国の広大な本土市場、トップクラスのオンライン事業、有料広告、ゲーム事業などにより、BATの成長が保証される。