世界経済ガバナンス改革におけるBRICSのパートナーシップ強化に期待

2017-08-30 22:58:35

 BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の誕生以来、その協力関係はBRICS5カ国にとどまらず、全ての新興国と発展途上国の協力の表れだとされてきた。これは、BRICS諸国が世界経済ガバナンス改革で新興国や発展途上国を代表して発言権向上に注力してきたことと、深い関わりがある。


 BRICS諸国は、2008年の世界金融危機を転換点に、自国の経済力と相互の協調強化を支えとし、多くの発展途上国の共同的需要に着目し、世界経済ガバナンスの変革を弛みなく推し進めてきた。


 BRICS諸国は国際通貨基金(IMF)と世界銀行のガバナンス構造改革を積極的に推進している。これは伝統的な国際金融機関に新たな進展をもたらし、活力を喚起するものだ。ある識者は「IMFのクォータ(出資額)改革で、ブラジルの出資額が顕著に伸びた。10数年前、ブラジルはIMFの債務国だったが、BRICSの協力が無ければ、短期間でこのようなブレークスルーを遂げることはできなかっただろう。」と指摘した。このような変化はBRICSだけにとどまらない。南アフリカ人文社会科学研究所国家研究院主席は「BRICSの協力で、発展途上国は団結して自らを向上させることを通じ、西側の独占を打破できることが証明された」と話す。


 BRICS新開発銀行(NDB)とBRICS緊急時外貨準備金基金(Contingent Reserve Arrangement、CRA) は、そのような中で機運に応じて生まれ、世界の金融ガバナンス体系整備に積極的に関わっている。アルベルト・アインシュタイン曰く「重要な問題は、その問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」。BRICS新開発銀行(NDB)とBRICS緊急時外貨準備金基金(CRA)は 、設立から運営まで常に新たな様相を呈してきた。NDBのPaulo Batista副総裁は、「新開発銀行は『新』という名前の通り、それぞれの異なる事情に対応すべき」とし、「我々は融資を必要とする国々に理不尽な要求を突きつけることはない。彼らを尊重し、彼らと平等な関係を築くことを大切にする」と語った。

 これまではG20サミットの前に、BRICS非公式首脳会合を開催するのが慣例となっている。BRICSは力を合わせて多国間貿易体制を維持し、貿易保護主義に反対、新興国と発展途上国の正当な権益を積極的に守っている。「BRICS諸国は世界経済ガバナンスへの参画を通じて、発展途上国の需要を世界に示すとともに、多くの発展途上国の協力のかけはしとなっている」と、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)のAlicia Barcena事務局長は語る。


 10年の協力の歩みを振り返ると、BRICS諸国は世界経済ガバナンスのパートナーシップ強化に実り豊かな成果をもたらした。このパートナーシップの歴史的意義について、習近平主席は「国際経済のルールは常に革新が必要だ。世界の成長の構造変化に適応し、責任と能力の釣り合いをとる必要がある。我々は、BRICS諸国のグローバルガバナンス体系での地位と役割を高め、国際経済の秩序が新興国と発展途上国の力量向上に順応できるよう、共に尽力する必要がある」と述べている。


 RICSは現在の国際体制全体に大きな変化をもたらし、歴史の進歩を体現、国際関係の民主化と世界の多極化推進に寄与している。未来に目を向ければ、「BRICSが世界経済で大きな役割を果たす」という歴史の流れは変わらない。再び厦門を出発点に、BRICSの協力は世界経済ガバナンスの変革に新たな原動力を注ぎ続けるに違いない。